無意識を意識化するには

頭の中のぐるぐる

価値観を変える?

 わたしは「うつ」になったことをきっかけに、「生き方を変える」作業をすすめています。

 わたしは自分の人生を「物語」ととらえています。

 それを前提とすると「生き方を変える」ということは、今までの「物語」のシナリオを変えるということになると思います。シナリオというよりも、シナリオを描くもとになっているもの、価値観?を変える、ということでしょうか。

 価値観という言葉で丸めてしまうと、いささか安直な感じもしますが、もっと掘っていくなら、わたしの行動を決めているものは何か、わたしは何に縛られているのか、わたしはいったい何を目指しているのか・・ってとこです。

三つ子の魂百までも

 わたしの「物語」を描き進めているものは、何なのか。

 今までも、いろいろな本などの教えから「なるほど」「よし!」と思っても、何も変えられませんでした。2、3日は変わったような気がするのですが、すぐに元に戻ってしまいます。

 わたしの「物語」を描き進めているものは、どこにあるのでしょう。

 何か頑固そうなものが奥のほうにかくれているような気がします。

 そう、直感的に奥のほうって感じます。そして、どうにかしたいと意識で思ってもどうにもならないってことは、やはり無意識(潜在意識)の中を想定するのがふつうでしょう。

 では、どのようにしてそれを引っ張り出し、意識化するのか?

 その手立てとして、わたしが「物語」をスタートさせた時点、つまりは生まれた時点に遡って記憶を整理し、何が自分の基礎的な価値観(行動基準)をつくってきたのかを振り返ることにしました。

 だって「三つ子の魂百までも」って言葉もあるじゃないですか・・。

記憶は描き替えられる

 しかし、記憶を遡るにも注意が必要です。

 記憶というものはとても曖昧なもので、思い出すたびに書き換えられていくとも言われています。

 また、それを伝える相手によっても変わっていくようです。

 内田樹先生は「先生はえらい」という著書の中で

私たちは聴き手から愛情や理解や敬意を獲得するために、自分の過去について語ります。未来への志向を含まない回想は存在しません・・。

 と言い切っています。

 話す相手によって、記憶の細部は描き替えられていくのです。カッコつけちゃうんですよね。

 これは自分自身に対しても同じです。自分はこういう人間でありたいという思いが、こうあってほしいという思いが、だれかのせいにしたいという思いが、記憶に脚色してしまうのですね。

そのくらい「人間」っていうものは曖昧で、知らないうちにいろんなバイアスがかかっているのでしょうね。

言葉は不全感が残る

 さらに、思考するためには言葉に置き換えなければいけません。

 わたしは、日頃から自分の思いや感情を言葉に置き換えることによって、表現したい大切な部分がそぎ落とされている気がしています。

 自分の知っている言葉の範囲でしか表願できないもどかしさをおぼえています。

 さらに、人に言葉で伝えたとして、その人がその言葉に対して同じイメージを持っているのか・・。
 まったく同じ意味で解釈してくれることを期待するのは無理だと思っています。

 困りました。神様に対して話すつもりで記憶を遡っても、きっとカッコつけちゃいますしね。

 そもそも、意識が届かないところが無意識なのですから。そこにあるものを引っ張り出してくることなんかできるのでしょうか。

 誰かに催眠術でもかけてもらわないと無理かもしれません・・。

アウトプットが重要

 まあ、ほかに手立てが思い浮かばないので、ダメもとで記憶を遡ってみることにしましょう。

 ひょっとしたら、「あっ!」というような、思いもよらない気づきがあるかもしれませんしね。

 それと、思い出したことは、文章にするということは必須です。
 頭の中だけで思い出しててもぐるぐるするだけです。
 わたしたちのワークエリアはそんなに容量はありません。

 アウトプットすることにはたいへんな効用があるようです。

 ほんとうは、このブログの中でそれをしたいのですが、自分のことを赤裸々に描く勇気はありませんし、絶対にカッコつけてしまいそうなので・・。ほかの場所でやっていきます(笑)。

プロフィール
こけまる

還暦を過ぎた苔を愛するおじさんです。

ずっと、こころの病を持った人たちの相談にのってきました。
「人間」というものにとても興味を持っています。
 
理屈っぽいですが、堅苦しいことは嫌いです。
「イカした爺(じじい)になる」ことを夢見ています。
 
今までの自分を変えたくて、このブログをはじめました。
頭の中でぐるぐるしていることや、日常の様子など発信させてもらいます。

わたしの「物語(人生)」での出会いを大切にしていきたいと思っています。

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