脳波ってなに
みなさん、「脳波」ってご存じでしょうか。こんなこと聞くとバカにするなと叱られそうですね。
脳は神経細胞の集まりです。この神経細胞が働く時、電気的活動が起こり、その電気を波で表したものが脳波です。
脳波は起きているか、眠っているかなど意識レベルによって変化する指標です。
よくリラックスしているときはα波(アルファ派)が出ていると聞きますが、脳波にはほかにもいくつかの種類があり、その波長によって脳の意識レベルも変わってきます。
その種類をざっと見ていくと、
δ波(デルタ波) 熟睡状態 ノンレム睡眠の状態
θ波(シータ波) まどろみ状態 レム睡眠の状態
α波(アルファ波) リラックス状態 安静状態
β波(ベータ波) 緊張状態 集中している状態
γ波(ガンマ波) 興奮状態 強いストレスを感じている状態
こんな感じです。
脳波は発達に応じて変化する
ここで興味深いのは、こどもは脳の発達に応じて優勢な脳波も変化するということです。
乳児期(生後1歳ごろまで)は、眠っているときに出るデルタ波が主体です。
幼児期(1歳過ぎから6歳ごろまで)は、シータ波が主体になります。
以降、学童期にはアルファ波が主体となり、成人期には完全に成人の脳波になるとのことです。
もちろん個人差はあります。
ちなみに、老年期になるとまた脳波が変化してくるようです。
人の行動は無意識が決めている
さて、「人の心の働きは意識のコントロールや認識を超えた“無意識”の働きが大きく影響する」
ということについては同意していただけると思います。
その割合は人によって意見が分かれますが、95~99%とほとんどを占めています。
わたしたちの行動の大部分は「無意識」がコントロールしているのですね。
ちなみに、すべての行動は「無意識」によってなされ、意識は後からつじつまが合うように話を創作しているだけだと主張する方もみえます。
幼児期の脳波
前回の記事で「三つ子の魂百までも」という言葉を引用しましたが、その理由をこの脳波によって説明できないか試してみたいと思います。
三つ子の魂ということは、乳児期から幼児期にかけての時期です。
先ほど見てきた脳波では、幼児期は主にシータ波が出ている状態ということでした。
シータ波が出ている状態とは、うとうととまどろんでいるような状態で、意識の働きが弱くなり、感覚器官からの情報が、無意識(潜在意識) 、すなわち心の奥底にスーッと入っていきやすい状態といえます。
幼児教育で言われていることは、3歳ごろまでは周りで起こっていることが催眠状態のようにすいすい無意識(潜在意識)に入り込み、記憶に定着しやすいそうです。
なるほど、シータ波が優位な状態では、無意識(潜在意識)にダイレクトにアクセスできるということですね。深い瞑想状態でもシータ波が優位になっており、あっ!というひらめきも起きやすいようです。
さらに加えて
ある動画で、ブルース・リプトン博士(幹細胞生物学者)という方も同じようなことを発信していました。彼について詳しくは知りませんが、話していることは私の合点のいくものです。
7歳ごろまでシータ波が優勢で
そのころまではありとあらゆるものをただ記憶して・・、
考えてはいない。
そしてそれ以降の人生の95%はその無意識のプログラムによって行動している・・。
なるほど、幼少期に心の奥深くに羅針盤が埋め込まれ、その後の人生はその羅針盤に従って送ることとなる・・ということですね。
ここで興味深いのは、「ありとあらゆるものをただ記憶して・・考えない」という部分です。
意識を通さないのですから、言葉や思考は関与しないということですかね。もっとも、そこまで脳が発達していませんしね。
なにかあるのかな?
わたしは、こんなことを考えているときにいつも現代の科学では説明できないものの存在を感じちゃうんですがね。
昔から「七つ前は神のうち」という言葉があるそうです。
本来の意味合いは違うのかもしれませんが、なんとなく昔の人も感じていたような気がします。
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